【モロッコの象徴”アムラバト”】今回のワールドカップで大躍進を見せ、アフリカ勢初のベスト4進出を果たしたモロッコの中で特に注目を集めたのがアムラバト。

1996年8月21日、オランダ・ブラリクム出身のモロッコ系オランダ人、183cm70kg右利きの選手だ。パワー・効率性・パス・走力とモダンなMFに求められるすべての能力に秀でた選手である。現セリアAのフィオレンティーナでプレーする、今大会での活躍により、市場価値上昇で更なるビッククラブへの移籍がうわさされている。

準決勝フランス戦のアムラバトのプレーで称賛が集まったプレーが、後半6分のプレー。エムバぺが左サイドで単騎突破、見ていた者全員が、「流石エムバぺだ」と思っていたが、必死に戻ってそれをカバー。最後は切り返しに対して鋭いスライディングでボールを奪ってみせた。まさにモロッコの英雄と言われるようなプレーだった。惜しくもフランスに敗れてしまったモロッコ、アムラバトの試合後のインタビューでは「僕たちはこのように王者相手にプレーしたことに胸を張るべきだ。モロッコの全員に大きな賛辞を送りたい」と語ったものの「なおさら辛い結果だ」と言葉に悔しさが滲み出ていた。

次戦は、クロアチアとの3位決定戦。注目は、MF対決アムラバトvsモドリッチで間違いないだろう。両選手、タイプは違えど世界最高峰のプレイヤー同士のマッチアップはとても楽しみである。12/18 0時スタートの3位決定戦から目が離せない。